防災を意識した家づくり~収納編~
こんにちは、ハレノイエです。
12月1日は静岡県が定める「地域防災の日」、県内各地で地域防災訓練が行われます。
地域防災訓練への参加や、備蓄、避難グッズの準備をしている方も多くいらっしゃると思います。
今回は、新築住宅を計画する際に併せて考えたい、地震の被害を最小限にする収納についてお話します。
収納は、備え付け収納にする
地震の際に家具が倒れないようにするためには、天井と家具の隙間に”家具転倒防止棒をつける”、あるいは”壁下地をさがして金具で家具を固定する”などの対策が必要になります。
一方、”備え付け家具”であれば、転倒の心配や固定する手間はありませんし、見た目にもスッキリと暮らすことができます。
吊り戸棚には軽いものを収納する
吊り戸棚には、ついつい滅多に使わない大きなお皿や重いお鍋などを収納しがちですが、頭上に重いものを収納するのは、万が一落下してきたときにとても危険です。タッパー容器やラップのストックなど、軽いものを収納するのがおススメです。
(地震の際、扉が開かないようにする“耐震ラッチ”を併用するのもおススメです。)
オープン収納は配置に気を付け、重いものは置かない
家の中の収納は全て扉付きにして、更に耐震ラッチをつけたら防災としては完璧!かもしれません。
でも“見せる収納”もぜひ楽しんでもらいたい!
そこで気を付けたいことは、ものが落下した時に危険かどうか。
オープン収納は、ベッドやソファ・ダイニングテーブルなど就寝する場所や日中過ごす席の近くは避けましょう。また、避難経路上も避けてください。
置くものは、軽いものや割れないものに限定することはもちろん、滑り止めシートを活用して少しでもものが落ちてきにくい工夫をしましょう。
お気に入りの家具を使いたい場合
家具を固定するのにベストなのは、L型金具等で壁下地にネジで固定する方法です。
既存住宅ですと、柱や間柱などに限定されてしまいますが、これから建てる住宅でしたら、事前に家具を設置したい壁の下地補強をしておけば、置きたい場所に設置することができます。
ぜひ家づくりを考える際は、耐震性・制振性だけでなく、家の収納についても考えてみてください。