1. 採光(自然光の取り入れ方) 窓の役割のひとつは、自然の光を取り込むこと。十分な採光があれば、昼間は照明を使わなくても心地よく過ごせ、省エネにもつながります。
• 南向きの窓:リビングにおすすめ。一日中明るい光が入りますが、夏は日差しが強いため庇や遮熱ガラスで調整を。
• 東向きの窓:朝の光を感じられる寝室やダイニングに最適。
• 西向きの窓:夕日を眺められる特等席。ただ日差しが強い為、対策としてカーテンや植栽で日差しをやわらげましょう。
• 北向きの窓:やさしい安定した光が入り、書斎や趣味の部屋におすすめです。
平屋では天井を高くした空間に高窓を取り入れることで、やわらかな光を家中に届けることができます。
2. 通風(風の流れをつくる) 窓は光だけでなく、風の通り道をつくる役割もあります。
• 風の入口と出口をつくる:南側から風を取り入れ、北側に抜ける窓を設けると効率的です。
• 高低差を活用する:高窓を組み合わせると、暖かい空気が自然に外へ抜け、快適な空気循環が生まれます。
ワンフロアの平屋だからこそ、家全体を通り抜ける風をデザインしやすいのが特徴です。
3. プライバシーと防犯 窓は開放感を生む一方で、視線や安全面にも配慮が必要です。
• 道路からの視線:すりガラスや高窓、外構の植栽でやわらかく遮る。
• 隣家との距離:窓の高さや位置を工夫し、お互いのプライバシーを守る。
• 防犯対策:防犯ガラスや補助錠を設けることで安心をプラス。
平屋は庭や道路との距離が近い分、外構と合わせた計画が重要になります。